【かんたん解説】人は今、変われる!アドラー心理学「嫌われる勇気」!

嫌われる勇気

人生の悩みとは人間関係に起因するものである。

 

アドラーはかつてこう言いました。

 

ちーも
ちーも
アドラー本人は書き残すことをあまりしておらず弟子たちが耳で聞いた事柄がのこっているらしい。


 

家族

 

会社

 

友人

 

恋人

 

僕も含め人は生きる上で様々なコミュニティーに属しており、人との関わりなしではいきていけません。

 

今回はアドラー心理学を対話形式でまとめた「嫌われる勇気」の要点をざっくりとまとめてみました。

 

 

ちーも
ちーも
結論からいうと、僕はかなり目から鱗の連続。もともとエックハルト・トールが好きだったこともあり重なる部分がとても多く感じた。人生で何度も読み返したくなる良書です。


目次

アドラー心理学とは

アドラー

アルフレッド・アドラーは1870年にオーストリアで生まれた精神科医であり、心理学者、社会学者。

 

フロイトやユングと並んで心理学の三大巨頭と呼ばれているそう。

 

それぞれが異なる見解をもつ心理学の世界において、アドラーはフロイトが提唱したトラウマを否定しています。

 

ちーも
ちーも
フロイトが提唱したトラウマとは、「過去に起こった出来事が今の自分に様々な影響を与えている」という原因論の考え。


 

それに対してアドラーは言います。

 

「トラウマなどはない、すべては目的論である」

 

 

ちーも
ちーも
●●だからできない!となった時に、それをしたくない目的があるという考えがアドラーが提唱する目的論なんです。


 

学歴が低いからあの会社で働けない。

 

幼い頃、両親の仲が悪かったから幸せな家庭が築けない。

 

 

本の中でアドラー心理学を教える哲人は「引きこもりの子ども」のことをこう言っています。

 

 

部屋からでないことで親や、先生から注目を浴びるという目的がある。

部屋からでてしまうことで「その他大勢になること」を恐れている。

 

ちーも
ちーも
これがフロイトん原因論であれば、「子どもが外的要因(いじめとか)によってトラウマを持ち、部屋から出られなくなっている」ということになります。
ここだけ見ると、本当に悩んでいる人にとっては「そんなわけねぇだろ!」と思ってしまうのですが、もちろん続きがあります。
ニューシネくん
ニューシネくん


アドラー心理学「嫌われる勇気」の8個の軸

この本で紹介されている「嫌われる勇気」の軸となる部分をざっくり解説してみたいと思います。

課題の分離

自分の課題とは愛すること、信じること。

 

そして、ここが大切なのだけれど、自分の愛や信じていることに対して他者がどう思うのか、動くのかは他者の課題

 

これはアドラーが愛のタスクとも呼んでいて

 

相手が自分の思い通りに動いてくれなくても、信頼し愛するのは自分の課題であり、相手の課題に介入しすぎると苦しくなると言っています。

 

ちーも
ちーも
「他者の課題に介入せず、自分の課題に介入させない」ことがポイントです。


つまり、自分は自分の課題を精一杯やって他者貢献するだけ。それに対して誰に何言われてもそれは「他人の課題」ってことだよね。
ニューシネくん
ニューシネくん


「ここまでは自分の課題、ここから先は他者の課題」といった具合に、課題の分離をすることが大切です。

共同体感覚

アドラーは言います。

 

「すべての悩みは対人関係である」と。つまり、

 

不幸の源泉が人間関係なら、幸福の源泉もまた人間関係であるということにもなります。

 

それは、家庭、職場、友人関係だけに止まらず国家、種族、未来や過去、動物や植物に置いても含まれる宇宙全体の共同感覚であるとアドラーは言います。

 

自己への執着を捨て、他人への関心へと切り替えていく。
ニューシネくん
ニューシネくん

 

ちーも
ちーも
自分がしてもらうことではなく、他人に何ができるか、与えられるかが重要で、その上で所属感を自らの手で獲得して行くことが大切なのです。

横の関係

これは「相手が誰であろうと立場の上下」を設けないということです。

 

引きこもりの子どもであろうと、年老いた親であろうと、”一人の人間として、一つの存在として接する”。

 

ここで重要な部分があり、ハッとしたのですが、

 

相手を褒めてはいけない、ということ。

 

「よくやった!」

 

「この調子でがんばれ!」

 

的な発言は能力が優れている(と思っている)側からの言動であって、それがあることで上下関係が無意識に刷り込まれて縦の関係になるそう。

 

ちーも
ちーも
これは読んだ時に、「確かに!」となった。僕が尊敬する人は、横の関係をちゃんと築いているからなんだなと改めて思ったよ。

 

人は他人に褒められることで「自分には能力がない」という信念を強化し、さらに「ほめてもらうこと」が目的になると他人の価値観に合わせた生き方になるらしいよ。
ニューシネくん
ニューシネくん

 

他人の人生を生きるか、自分の人生を生きるか・・・。

どう考えても自分の人生ですよね。

勇気づけ

これも横の関係と重なる部分があるんですが、アドラーは他人を褒めるなど、評価することなく感謝の意を伝えることを「勇気づけ」と呼んでいます。

 

人は感謝されることで「他人に貢献できた」と感じそれが生きる意味にもなる。

 

ちーも
ちーも
小さなことでも相手には常に感謝を伝えよう!勇気づけよう!


自己肯定ではなく自己需要

自己肯定とは「私はできる(強い)」といった一見ポジティブに思える思考だけれど、優越コンプレックスに近いものがあり、自分に嘘をつく行為だとアドラーは言っています。

 

ちーも
ちーも
優越コンプレックスとは、本当は自分自身の価値とは関係のない「自分は芸能人(政治家)と仲がいい」とか「高級ブランド品を身につけている」といった”自分をよく見せようとする”ことだよ。


これはちーもの尊敬するエックハルト・トールが言っていた「モノとの同一化」だね。ブランド品で自分を着飾ったり、社会的地位の高い人と知り合いだと言うことで自分の価値が高いように錯覚することだね。
ニューシネくん
ニューシネくん


じゃあ、自己需要はなんなのか?

 

それは「私はできない(弱い)、でもそのできない(弱い)自分であってもいい。」自分を受け入れること

 

受け入れるってことは負けることじゃなくて、むしろそこから始まることの方が多いと僕も感じます。

 

諦めとは、「明らかにみる」といった意味があり、変えられるものと、変えられないものの区別をして、変えられるものに注目すべきととアドラーは言っています。

他者信頼、他者貢献

他者を信用ではなく、信頼し、他者に貢献すべし。

では、信用と信頼は何が違うのだろうか。

 

  • 信用・・・担保の価値に対して貸し出すものを算出する
  • 信頼・・・信じるにあたって、条件付けをしない

 

つまり、見返りを求めずに相手を信頼する。

 

ちーも
ちーも
ここで大事なのは、相手を信頼するのは自分の課題。相手が裏切るかどうかは相手の課題。ここでも課題の分離が必要です。


これは恋愛とか特に大事かも、求めすぎたり、求められすぎてもどっちもシンドイ。与えるのは無条件に、見返りは求めない関係って素敵。
ニューシネくん
ニューシネくん


幸せとは貢献感、そして相手が幸せを感じるかどうかは相手の課題ともいっています。

 

普通でいることでいることは劣っていることではない

誰しもが普通ではなく「特別」でありたいと思います。

 

でもアドラーは普通でかまわない、むしろ普通とは「わざわざ優越性を示す必要のない状態」であるとアドラーは言っています。

 

 

子どもは親に対してよく思われようと、「特別な存在」になろうとするそうです。

 

それゆえに、スポーツに勉強に頑張りますが、挫折を味わった時に「特別な存在になれない」と気付きます。

 

「特別に良くなれないと気づいた」子どもは、今度は「特別に悪くあろう」とするそうです。

 

ちーも
ちーも
みなさんも覚えがあるのではないでしょうか?昔、学校にいた悪ガキたちも、「特別な存在になりたい」がための行動をとっていたのですね。

ちなみに、そう言った悪い方向で特別になろうとすることを「安直な優越性の追求」とアドラーは言っています。

人生は「今、ここ」の刹那の連続

この部分は禅と通じるところがある。

 

人間は過去に起きたことや、未来のこれから起こるであろうことを思い悩みます。

 

でも本当は過去や未来は、「この瞬間」には存在しません。

 

人生とは「今、ここ」の積み重ねであり、刹那の連続であるとアドラーは言っています。

 

ちーも
ちーも
人生で今日が、この瞬間が一番若いんだ!と意識して、日々や周りの人に感謝して生きるってのは本当に大切です。

寝っ転がって漫画読んだり、スマホでゲームやってる場合じゃねぇ!
ニューシネくん
ニューシネくん

ちーも
ちーも
それはそれで幸せよ。。。

【まとめ】アドラー心理学「嫌われる勇気」

アドラーが言いたかったことを僕なりにかんたん要約すると、

 

「人の目を気にすることなく、見返りを求めずに人に与え、貢献すべし。その貢献することそのものが、自分の人生の幸せである。」

 

 

です。(めっちゃ簡単に言いました。)

 

 

ここで大切なのは「見返りを求めず」というところ。

相手が幸せを感じるか、あなたにもらったモノを返そうとするかどうかは相手の課題。

 

 

ちなみに”見返りを求めない”に関しては僕の過去記事もどうぞ、読んでみてください。↓

 

▼【関連記事】

【人間関係】返報性の法則の恐ろしいデメリットを実体験から解説

 

 

今回は、僕が特に心に残った部分を紹介させていただきました。

本の中にはたくさんの「なるほど!」な対話内容がギッシリと詰まっているので、一度読んでみてはいかがでしょうか。

 

 

あと、ちょっと上記でも触れましたが、このブログでは何度も何度も紹介しているエックハルト・トール。


彼は宗教じみたこともいうし、彼の名著「ニューアース」は聖書から名付けられたものであるけれど、世界の本質をすべて書いていると言っても過言ではなく、僕は何度も読んでいますし、本当にオススメです。


 

ちーも
ちーも
僕の人生のバイブル。僕はエックハルトを読んでいたからよりアドラーの「嫌われる勇気」がすんなり入った気がした。


売れているから・・・ではないですが、名著だと思います。

いつかアドラー関連の別な本もチャレンジしてみよう。

 

では、また!

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この記事を書いた人

当初はtech(技術者)とてくてく歩くをかけたテクニカルブログだった雑記ブログです。

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