こんばんは、ちーも(@chihiromorrico)です。
皆さんには、人生の節目節目に、ふと読み返したい小説がありますか?
今回は僕が心動かされた、特に今読み返すとノスタルジーを感じる(であろう)小説を紹介します。
定番のものからマニアックなものまで 笑
・・・と、いうわけで今回は僕がオススメする”日本の小説7選”を紹介します。
家守綺譚 (梨木香歩)
主人公は小説家志望の男、綿貫征四郎。
学生時代の友人だった高堂の父親が隠居をするので、謝礼付きで家に住んでくれないか?
とお願いされ売れない小説家の綿貫はお金もなく、渡りに船とばかりにその一軒家で暮らすことに。
友人の高堂は学生時代にボート部に所属しており、湖でボートを漕いでいるうちに失踪しているが、
なんとその高堂の家の掛け軸からは高堂本人がひょっこりと現れては主人公と”普通に会話する”。
庭にはサルスベリが生えていて主人公に恋をしたり、河童が現れたりとファンタジーな世界観にも関わらず、現実味もあって本当に面白い。
これは何度でも読み返せる名作です!
1973年のピンボール (村上春樹)
村上春樹の小説の中では意外と人気がないのかもしれない。
ただ僕自身は一番、大好きで人生で一番読み返した小説です。
『1973年のピンボール』は、『風の歌を聴け』と『羊をめぐる冒険』の3部作の1つ。
主人公は『僕』と『鼠』
その二人の物語を行き来しつつ語られる。
どちらにも共通しているのが孤独であること。
人と関わることで、より孤独が強く浮き上がるような毎日の中で、主人公は翻訳事務所でただ労働し、鼠は町をでることにした。
ジェイというバーテンダーがやっているジェイズバーと、古いピンボールマシン、出会いと別れ、そして印象的な配電盤の葬式。
村上春樹はやっぱり比喩がスタイリッシュというか、独特。
それが前回に出ているのがこの作品だと思う。
また読み返そう。
余談だけど「グレイトギャッツビー」と、「ライ麦畑で捕まえて」も村上春樹訳は面白くて訳なのに村上春樹自身が書いている感じがして好き。
ノルウェイの森 (村上春樹)
ノルウェイの森は知らない人がいないのではないか・・・、くらい有名。
出版された当時は、大ヒットして”ノルウェイの森現象”と呼ばれる放浪する若者が大勢出てきたそう。
時代は1968年あたりの学生運動が盛んだったころ。
主人公は男子大学生のワタナベ。
高校生の頃、ワタナベには親友キズキがいたが、ある日突然自殺してしまう。
大学生になったワタナベはキズキの恋人であった直子と再会し、恋に落ちる。
距離が近くなってきた二人だったが、突然直子は姿を消してしまい・・・。
時代背景も全然古く感じないし、初めて読んだ時はかなり引き込まれたし、悲しかった。
ワタナベの口癖『やれやれ』
をやたら言いたくなる 笑
村上春樹自身がこの小説のことを『セックスと死しか描いてない』って言ってたらしいのですが、確かに射精しすぎ!そして人死にすぎ! 笑
でも物語としては儚く美しくて惹かれる。
グミチョコレートパイン (大槻ケンヂ)
この小説はグミ編、チョコレート編、パイン編の三部作なんだけど、ザ・男子!の物語。
主人公の賢三は高校2年生。
頭も悪くて自慰行為ばかりしつつ、マニアックな映画やロックに傾倒しているオタクであり、同級生たちを心の中でバカにしている。
そして、同級生の山口美甘子に恋をしている。
そんな美甘子は高校を中退し、女優への道を選ぶのだったが、主人公も賢三も美甘子に追いつきたくて必死。
なんの取り柄もないコンプレックスだらけのオタクの主人公が、必死に『自分にも何かできるはずだ』と、オタク友達を誘ってノイズバンドを結成し・・・・。
これ本当にワクワクするし、胸が何回も締め付けられる。
下品だけど、最高の作品。
ザ・性春・・・いや青春。
三部作でちょっと長いけれどオススメです。
小説苦手な人でも読みやすいと思います。
夏と花火と私の死体 (乙一)
この小説はなんと、主人公の9才の女の子が最初に木から落とされて死ぬところから始まる。
そしてその死体を隠そうとする子供達のことを、殺された主人公が死体目線で語る不思議な形で描かれています。
死体を隠し通そうとする子ども達と、主人公を探す大人達を主人公が死体の状態で語るんですよ・・・。
ドキドキします。
子供って時折なぞの残酷さがありますからね、その辺もリアル。
17歳だった! (原田宗典)
こちらは小説ではなく、作家の原田宗典さんのエッセイなんですが、かなり面白いので入れました 笑
原田宗典さんが育った岡山での高校生活を描いたエッセイなんですが、とにかく真面目でマヌケでスケベな主人公は何かにつけて〇〇作戦!
と言って行動に移すも・・・・大体うまくいかない。
大体の男子高校生は共感できます。
(いや元男子高校生だった男性全員共感できるはず。)
原田さん自身はかなり真面目で鬱になり、数年前には薬物で逮捕もされているようですが、現在元気で過ごしていることを願います。
熊谷突撃商店街 (ねじめ正一)
これは僕が国語の教科書で読んで好きになった作家ねじめ正一さんが書いた実話を元に創作?した小説。
実在した熊谷清子さんの一生を書いた物語なんだけれど、
この清子さん、なんと松田優作さんの奥さんである松田 美由紀さんのお母さんなんですね。
つまり松田龍平や松田翔太のおばあちゃんの物語。
戦後、2才で満州から山口県へと引き上げてきた幼少期から始まり、わんぱくな青春時代、そして結婚生活、出産と物語が進んでいきます。
最後の方はシリアスなシーンも多いものの、青春時代はなかなか清子さんはパワフルで面白い。
ねじめ正一さんの実家は高円寺で乾物屋さんをやっていた時、近所に有名な美人母さんの清子さんがいて、小説の題材にしたとかなんとか・・・。
僕のオススメ小説7選
いかがでしたか?
振り返ってみると、、結構下ネタ系多い・・・のかな 笑
そして、僕の青春時代に読んだものばかりなので、ちょっと古いかもしれませんが、描かれている物語自体は全然古く感じないと思います。
まだまだ紹介しきれない作品も数多くあるので、この記事は時々追記しつつ、作品数を増やしていきますね!
ではでは、追加したらブログ更新と同じくTwitter(@chihiromorrico)にてツイートさせてもらいます。
みなさんもいい読書ライフを!
では、また!
コメント